趣意書
(特定非営利活動法人学習障害児・者の教育と自立の保障をすすめる会)
学習障害児・者は知覚や経験の統合にさまざまな問題を持ち、発達がアンバランスになっているからこそ、より長くきめ細かい教育を必要としています。
私たちは、学習障害などをもつ子どもたちが、義務教育終了後引き続き学び残してきたことを学習したり、自立するための力をつけられる“高校”教育の場を求め、1990年2月に「学習障害児の高校教育をもとめる会(1995年に「学習障害児・者の教育と自立の保障をすすめる会」に改称。2000年5月には特定非営利活動(NPO)法人として認証)を発足させ、同年4月に「学習障害児のための“高校”見晴台学園」を
NPO法人すすめる会では、多くの方々のご支援を得て、これまでに学園だけでなく就労や生活自立の支援、小中学生などへの支援など、支援の内容とその対象とする人たちを広げて活動してきました。さまざまな活動を通じ、すべての学習障害などの軽い障害をもつ子どもや青年に豊かな教育と豊かな生活を保障し、そのことによって社会に貢献したいと考えています。
<豊かな教育の場を>
見晴台学園は無認可5年制“高校”として活動を開始し、1995年3月には初めての卒業生を巣立たせました。1995年4月には
現在見晴台学園では専従の教員のほか、多くの非常勤講師や親たちによる充実した教育内容づくりがすすめられています。また学園卒業生のOB会では、自らの仕事の悩み、生活の悩みなどを語り合い、支えあいながら自らの道を自らの知恵と力で切り拓くことを中心の課題として取り組んでいます。
<そして豊かな生活を>
私たちは、これら見晴台学園卒業生の卒業後のフォローアップを充実することを目的とした「自立支援センター・るっく」を2001年に新設しました。このセンターでは卒業生等の就労生活支援や多機能型就労支援施設「るっくコーポレーション」、共同生活介護施設ケアホーム「ドーミトリーあちゃ」を開設しています。また、乳幼児から青年までの子育て、教育、就労、結婚などの相談も行っています。
<新たな実践つくりに向けて>
学習障害など発達と学習と進路などに困難を抱える子どもから成人までの人たちの教育や就労・生活・自立の支援などの実践をまとめ、理論化し、さらに新しい実践づくりをすすめていく学究的なセンターとして、2002年4月に「見晴台学園研究センター」を設立しました。
2007年5月